私は、いわゆるゲーマー女子。
とはいえ、友人にゲーマーはほとんどおらず、ゲームはいつも“ぼっちプレイ”です。
学生時代には、私がゲーマーだからか、友人からは
「新しい彼氏がゲーマーで…」
「ゲームばっかりしてて、ちょっとしんどい」
と、ゲーマー彼氏に関する愚痴をよく聞かされていました。
私自身がゲーム好きなので、友人の気持ちよりもどちらかというと彼氏派。
ただ、仲のいい友人の性格を知っていれば、「まぁ、それは嫌だろうな…」と共感する部分も多くありました。
そんなふうに、これまでもいろんな“ゲーム男子とのすれ違い恋バナ”を聞いてきた中で、とくに「それってそもそも合うの!?」と気になってしまったのが
「ゲーム男子 × アウトドア女子」の組み合わせです。
今回は、このちょっと不思議なカップルについて、ゲーマー女子として中立な視点から語ってみようと思います。
ゲーム男子とアウトドア女子って、そもそも合うの?

私自身、ゲームが好きなタイプなので、インドアな楽しみ方にはすごく共感できます。
ただ、ゲームにまったく興味のないアウトドア女子の友人を見ていると、「この2人、よく付き合えたな…」と思うことも正直あります。
では、具体的にどのような部分が合わないの?
まずはわかりやすい“休日の過ごし方の違い”から見てみましょう。
インドアとアウトドア、休日の過ごし方が真逆
ゲーム男子は、どちらかというとインドアのイメージがありますよね。
友人の話を聞いても
「人多いの嫌だし家にいたい」
「それよりも、家でゆっくりしたい」
と、基本的に外出は苦手。
お家で落ち着いてゲームするのって至福の時間なんですよね…
ただ、一緒に過ごしているのにゲームばっかりするのは確かに良くないとは思います。
一方で、アウトドア女子は、とにかく外に出かけたいタイプ。
天気が良ければ外出したいし、体を動かしてリフレッシュしたい。
そんな2人が付き合ったら…?
当然、休日の過ごし方がすれ違います。
どちらかが妥協する形になると、「なんで付き合ってるんだっけ…?」と感じてしまうことも…
無理に合わせ続けるのは、お互いにとってストレスになる可能性があり、気づかないうちに不満が積もっていくことも少なくありません。
楽しみ方が違いすぎて、予定すら決まらない
アウトドア女子の友人が一番困っていたのは、「デートの予定がまったく立たないこと」でした。
アウトドア派の彼女にとって、休日はどこかに出かけてこそリフレッシュできるもの。
「家にいるとダラダラしちゃう」「無駄に過ごした気がして落ち着かない」「とにかく退屈」──そんなふうに感じてしまうそうです。
海に行く、山を歩く、テーマパークに行く…。
恋人と一緒にアクティブなイベントを楽しみたいのが彼女の理想。
一方で、ゲーマーの彼氏はというと、
「外出は体力使うし、人も多いし、疲れる」
「家でのんびりゲームしてる方が癒される」
といった感じで、“休日=回復の時間”と捉えています。
しかも人混みが苦手で、「出かけるなら平日がいい」とまで言うタイプ。
つまり、恋人と過ごす“楽しい休日”のイメージが、まったく噛み合っていないんですよね。
彼氏としては「じゃあ一緒にゲームしようよ!」と提案しますが、彼女はそもそもゲームに興味がなく、操作すら難しい。
「彼のゲーム、難しすぎて意味が分からない」と投げ出してしまうこともあります。
この場合、どちらが悪いわけではありません。
ただ、楽しみ方が違いすぎると、一緒にいても“楽しさを共有できない”ことが増えてしまうんですよね。
「付き合ってるのに、なんで楽しい時間が作れないの?」という不満が積もってしまうのも、無理はないのかもしれません。
価値観じゃなくて、“生活テンポ”がズレてる?
「価値観の違いでうまくいかない」という言葉は、恋愛においてよく聞かれることです。
しかし、ゲーム男子とアウトドア女子のすれ違いを見ていると、「考え方」ではなく、“生活のテンポ”が合っていないだけなんじゃ?と思うことがあります。
たとえば、朝から動きたいタイプのアウトドア女子にとっては、午前中は1日のスタートダッシュ。
カフェに寄ったり、ちょっと遠出したり…午前中にしっかりアクティブに過ごしたい。
一方で、ゲーム男子は「朝はのんびりして、午後から動き出したい」タイプも多めです。
決してだらしないわけではなく、ゆっくりマイペースに、誰にも邪魔されず過ごすことが心地良く感じます。
このテンポの違いは、会うタイミングにも影響してきます。
朝早く集合して活動したい彼女と、ゆっくり始動したい彼。
どちらかが合わせることになると、じわじわストレスが溜まっていくことも…。
無理して歩幅をそろえようとしすぎると、「一緒にいても疲れるかも…」と感じてしまうこともあるかもしれません。
それでも、付き合ってみたら見えてきたこと

ここまで、ゲーム男子とアウトドア女子のすれ違いやズレについてお話してきましたが、実際に付き合ってみたからこそ気づけることや、見えてくる関係性の在り方もあります。
「趣味が合わない=絶対に無理」というわけではなく、大切なのはお互いの違いをどう受け止めて、どう距離をとっていくかです。
価値観もペースも違うふたりが付き合っていくうえで、どうすれば良いのか。
実際に聞いた話や、自分自身の経験もふまえて考えてみたいと思います。
妥協?歩み寄り?我慢?そのバランスがカギ
ゲーム男子とアウトドア女子のように、趣味もテンポも違うふたりがうまく付き合っていくためには、
「どちらかが全部合わせる」ような関係では、長くは続きません。
たとえば、彼女が毎週末の外出を求めていたとしても、彼氏の方がそれにすべて応じていたら、「自分の時間がない」「疲れる」などの不満がどこかで出てきてしまいます。
逆に、彼女が彼に合わせてずっと家デートだけを繰り返していたら、「一緒にいてもつまらない」と感じてしまうこともあるかもしれません。
結局、大事なのは“妥協”ではなく、“歩み寄り”。
お互いがほんの少しだけ、相手に合わせてみることが重要です。
たとえば「午前中だけ外に出て、午後は家でゆっくりする」など、お互いの“ちょうどいい”を探す工夫が必要です。
もちろん、それでもうまくいかないことや、相手のペースにイライラしてしまう日もあります。
しかし、「それでも一緒にいたい」と思える関係なら、少しずつでも“歩幅を合わせるコツ”みたいなものが自然と身についていく気がします。
趣味が違っても「無理しない工夫」はできる
価値観や趣味が違うカップルでも、必ずしも「どちらかが合わせる」必要はありません。
大事なのは、お互いに“無理せずに続けられる距離感”を見つけること。
たとえば、アウトドア女子の友人は「ゲームのことは分からないけど、プレイしているのを隣で見るのは好き」と言っていました。
ゲームをプレイすることは苦手でも、見る分には面白いんだとか。
最近ではストーリーがしっかりとしたゲームも多くあるため、彼側にはそういったストーリー性のあるゲームをプレイしてもらうと、一緒にゲームはできなくても、彼女と一緒に楽しむ事ができるかもしれません。
逆に、ゲーマー彼氏の方は「週末は午前中だけ付き合って外出する」と決めて、午後は自分の時間にしているカップルもいました。
お互いが“ちょっとだけ”譲り合うことで、無理なく心地よい関係を保とうしている姿が微笑ましかったことを覚えています。
共通の趣味がなくても、「完全に交わらない」ではなく「少しだけ交差させる」工夫があれば、関係は意外と長続きするもの。
「好きなことを一緒にやる」より、「相手の好きなことを否定しない」ことが大切なのかもしれません。
結局「一緒に楽しめる趣味」があると強い

お互いに歩み寄ったり、無理のない工夫を続けることでうまくいくカップルも確かにいます。
しかし、
「最初から趣味が合っていたら、もっと楽だったんじゃないか…?」
と、感じてしまうことや別れてから感じることも多いようで、やはり最初から好きなものや過ごし方が似ている2人は、自然体でいられる時間が長い分、関係が長続きしやすいようにも感じます。
趣味が合うカップルは長続きしやすい?
「やっぱり、趣味が合う相手と一緒にいると楽だよね」
これは、趣味が違う相手との恋愛を経験した人ほどよく口にする言葉です。
共通の趣味があるカップルは、一緒に過ごす時間そのものがストレスになりにくいという特徴があります。
無理に予定を立てなくても、「一緒にゲームする」「一緒に出かける」など、自然に共有できる時間が多くあるためです。
たとえば、ゲーム好き同士なら「一緒に進めよう」と言って長時間遊んでもお互いに不満が出づらく、
アウトドア派同士なら「次はどこの山行く?」なんて会話が自然に弾みます。
また、趣味の話で盛り上がれる分、会話が途切れにくく、価値観のズレを感じにくいのも大きなポイント。
「無理をして合わせる」のではなく、「好きなことを一緒に楽しめる」からこそ、一緒にいる時間が“癒し”になる関係が築きやすいのかもしれません。
「最初から趣味が近い人」と出会うには?
アウトドア派の彼女であれば、アクティブに過ごすうちに自然と趣味の合う人と出会うことは少なくはありません。
一方で、ゲームが好きでインドア…というタイプだと、中々趣味の合うリアルな異性とは出会いづらいもの。
ただ、最近ではアニメ・マンガ・ゲーム好きの方たちを対象としたマッチングアプリサービスなども存在します。
誰かに合わせることなく、共通の趣味を楽しみたいという方は、そういったサービスを利用することも手段のひとつかもしれません。
まとめ│「趣味が同じ」ってやっぱり強い

ゲーム男子とアウトドア女子のように、趣味も過ごし方もまったく違うカップルが付き合うには、
お互いの工夫や歩み寄りが欠かせません。
しかし、その“努力”が重なりすぎると、どこかで疲れてしまうことも多くあるようです。
だからこそ、最初から「好きなこと」が似ている2人は、やはり相性がバツグン。
「何をするか」よりも、「何もしなくても楽しい」と思えるような関係が、やはり長続きするのかもしれません。