ゲームをたくさん持っている友達の家に入り浸って過ごした、小学生時代。
その友達のおかげでゲームに魅了された私は、気づけばすっかり“ゲーマー”になっていました。
私は「趣味は?」と聞かれれば、迷わず「ゲームですかね」と答えるタイプなのですが、ネットやSNS上では
「ゲームが趣味って言うの、なんか恥ずかしい…」
「引かれそうで、堂々とは言えない」
といった声も多く見かけます。
実際、「ゲーム 趣味 恥ずかしい」と検索する人も多いようで、そう感じている人は意外とたくさんいるのかもしれません。
そこで今回は、「ゲームが趣味=恥ずかしい」という思い込みがどこから来るのか、そしてそれは本当に恥ずかしいことなのかを、考えてみたいと思います。
ゲームが趣味って、やっぱり恥ずかしい?

令和の今、ゲーム業界はますます盛り上がりを見せています。
PS5やゲーミングPC、そして話題のSwitch2など、新しいハードが次々と登場し、子どもだけでなく大人も当たり前のようにゲームを楽しむ時代になりました。
世界に誇る日本の文化ともいえるゲーム。
それなのに、なぜ「ゲームが趣味って、ちょっと恥ずかしい…」と感じてしまうのでしょうか。
「恥ずかしい」と感じてしまう背景には、いくつかの“思い込み”や“社会的な空気”があるように思います。
今回は、そう感じてしまう理由を6つに分けて見ていきましょう。
子どもっぽいと思われそうで不安
「ゲーム=子どもが遊ぶもの」と感じる方は、今でも一定数います。
確かに昔は、ファミコンやスーファミといった家庭用ゲーム機が子ども向けに展開されていたこともあり、「大人になってまでゲームって…」という空気があったのかもしれません。
でも今のゲームは、そんな単純なものではありません。
R18指定の大人向けタイトルや、頭脳戦・心理戦が求められるゲームも多く、むしろ“大人こそ”がっつりハマるようなコンテンツがどんどん増えています。
たとえば重厚なストーリーが特徴の『十三機兵防衛圏』や、『ウィッチャー3』のような洋ゲーRPG。
戦略性が求められる『信長の野望』や『シヴィライゼーション』などは、完全に大人向けと言っても良いでしょう。
しかし、こういったゲームの魅力は、実際にプレイしたことのある人にしか伝わりにくいのも事実。
ゲームとは無縁の人や、ファミコン時代の印象を持ったままの人にとっては、いまだに「ゲーム=子どもっぽい」というイメージが根強く残っているのかもしれません。
「引かれるかも」「オタクっぽいって思われそう」
自己紹介の場や、異性との会話、初対面の人と話す際に「趣味はゲームです」と言うのをためらったことは、私も何度もあります。
「オタクっぽいって思われたらどうしよう」
「引かれたら嫌だな…」
そんなふうに、相手の反応を気にしてしまって、無難な趣味を答えてしまったこともありました。
たとえ本当に好きなことでも、まだ「ゲーム=ネガティブ」という印象を持つ人は一定数います。
だからこそ、「引かれるかも」という不安が頭をよぎってしまうのかもしれません。
「ゲーム=時間のムダ」という目線もある
「ゲームって時間のムダじゃない?」
そんなふうに言われて、なんとなく引け目を感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
私自身
「そんなにやってて意味あるの?」
「よくそんなにできるよね(笑)」
と言われたことがあり、そのときはなんとなく“言っちゃいけない趣味”のような気がしてしまいました。
しかし、冷静に考えれば、趣味ってそもそも“意味”や“効率”を求めるものではありません。
映画を観たり、音楽を聴いたり、カフェでのんびりしたり。
それと同じように、ゲームだって気分転換や楽しみとして大切な時間のはず。
それでも、「ムダじゃないの?」という目線が気になってしまって、つい隠してしまう。
そんな後ろめたさが、「ゲーム=恥ずかしい趣味」につながっているのかもしれません。
インドア=ネガティブという偏見も
「ゲームが趣味」と言うと、「あぁ、インドア派なんだね」と言われることって、意外と多くありませんか?
もちろん間違ってはいないんですが、何だか“ネガティブなニュアンス”を感じてしまう気持ちはよく分かります。
インドアだと言われると、「根暗」「人付き合いが苦手そう」と思われているようで、なんとなく話題を変えたくなったり、ゲームの話を避けたくなったりしてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、ゲームでもオンラインで仲間と協力プレイをしたり、SNSで情報交換をしたりと、ゲームはソフトや遊び方によっては、“つながりが大切”になる趣味でもあります。
インドアだからといって、閉じこもっているわけでもないし、内向的とも限りません。
それでも、「アクティブな趣味のほうがウケがいい」という空気があるからこそ、ゲームが趣味というだけで少し引け目を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
ガチ勢じゃないと語っちゃいけない”空気
ここまでと少しテイストは違いますが、実はゲーマーって、そんなに珍しい存在ではないと感じることもあります。
少し勇気を出して「ゲームが趣味なんです!」と言ってみると、「私もだよ!」と返してくれる人は、意外と多いんです。
ただ、話してみると自分よりも遥かにレベルの高いゲームをプレイしていたり、大会に出たり、YouTubeで実況配信をしていたりする“ガチ勢”に出会うこともあります。
そんなとき、「え、まだその段階?」「オンラインはしてないのね…」みたいな反応をされたり、「あぁ、そのゲームね…(興味なさげ)」という態度を取られたこともあり、気まずさを感じてしまったことが私もありました。
もちろん、そういう方が全員だとは思いませんが、「詳しくないなら語らない方がいいのかな…」と、無意識に自分の“ゲーム好きを語る熱量”を抑えてしまうこともあります。
ライトユーザーだって、ゲームが好きな気持ちは本物。
ただ「ガチ勢じゃないと認められない」ような空気があると、それもまた「ゲームが趣味って言いづらい」と感じる一因になってしまうのかもしれません。
実際に反応が冷たかったこともあった
ゲームをやっていない人にとって、「ゲームが趣味です!」と言われても、何を返せば良いのか分からず、結果として反応が薄くなってしまう場面は、よくあることです。
これは、相手に悪意があるわけではなく、単純に話題の広げ方がわからないだけ。
たとえば「登山が趣味です」「競馬が好きです」と言われたとき、まったく経験がないと、「へぇ…(どう返そう?)」と戸惑ってしまうこと、ありますよね。
気を遣える人ほど言葉を選ぼうとして、間が空いてしまう。
それが“冷たい反応”に見えてしまうことも少なくはありません。
私自身、「この人たちはきっとゲームに興味なさそうだな」と感じたときは、あえて違う趣味を話すこともあります。
それは自分を隠すというより「会話を円滑にするための気遣い」のようなもの。
無理にゲームの話を押し通す必要はなく、相手によって趣味の話題を使い分けるのも、大人の柔軟さなのかなと思っています。
ゲームが趣味って、本当に「恥ずかしいこと」?

ここまで、「ゲームが趣味だと恥ずかしい」「人に言いづらい」と感じてしまう理由をいくつか紹介してきました。
しかし、今の時代にゲームが趣味であることって、本当に“恥ずかしいこと”なんでしょうか?
実は、ゲームを楽しむ大人はどんどん増えていて、むしろゲームは当たり前の趣味になりつつあるのが現状です。
ここからは、そんな「ゲーム=恥ずかしくない」と思える理由について、話していきたいと思います。
実は大人こそゲームを楽しんでる時代
ゲームが趣味の人が増えていることは、きちんと数字でも表れているんです。
総務省の「令和3年社会生活基本調査」によると、趣味・娯楽の中でゲームをする人の割合は、2016年から2021年の5年間で7.1%上昇し、42.9%となっています。
また、2023年におこなわれた調査では国内のゲーム人口は5400万人とされており、日本人の2人に1人は何らかのゲームを楽しんでいるという結果もあります。
実際、通勤中にスマホゲームをしている大人や、週末に家でじっくりゲームを楽しむ社会人も珍しくありません。
家庭用ゲーム機はもちろん、スマホアプリやPCゲームなど、ゲームの形が多様化したことで、「子どもだけの趣味」だったはずのゲームが、今や全年代の“日常”になってきています。
ゲームは娯楽であり、リラックスの手段であり、ときに人とのつながりを生むコミュニケーションツールでもあります。
もはや「ゲームが趣味」と言うことは、特別でもなければ、恥ずかしいことでもない…そんな時代に、私たちは生きているのかもしれません。
アニメ・推し活と同じく“当たり前の趣味”に
アイドルや声優、VTuber、アニメキャラなど、自分の“推し”を応援することが、今やごく当たり前の趣味として受け入れられるようになりました。
かつては「オタクっぽい」「痛い」などと言われていたアニメや推し活も、今ではテレビやCM、SNSで大きく取り上げられ、むしろ「推しがいるって素敵だよね」という風潮さえ感じることがあります。
そして、そんな“好きなものを好きと言える文化”が浸透してきたからこそ、「ゲームが好き」「ゲームが趣味です」と堂々と言える空気も、少しずつできているのではないでしょうか。
アニメや推し活がそうであったように、ゲームも“当たり前の趣味”として、もっと胸を張って楽しんで良い時代なんだと思います。
「ゲームが趣味」で出会えることもある
実際のところ、正直に「ゲームが趣味です」とオープンにしていた方が、気が合う人とは自然と出会える気がします。
私自身、「ゲームが趣味で…」と答えたことで、ゲームに興味のない方とは話が広がらなかったこともありますが、その一方で「実は私も…!」と嬉しそうに声をかけてくれた方もいました。
「ゲームが趣味って言いづらい…」という空気があるからこそ、オープンにしてくれる人の存在が、誰かの「私も!」を引き出すきっかけになるのかもしれません。
大切なのは、“わかってくれる人”と出会うこと

どんな趣味だって、全員に理解されるわけじゃない。
だからこそ、「恥ずかしい」と感じたり、「言わない方が無難かな」と思ったりしてしまうのは、自然なことだと思います。
ただ、本当に大切なのは“わかってくれる人”と出会えるかどうかです。
ゲームが趣味だということを隠すのではなく、それを受け入れてくれる人とつながる方が、きっと楽になるはず。
ここからは、そんな“わかってくれる人との出会い方や、そこにある心地よさについてお話ししていきます。
趣味を隠さないのは、めっちゃラク!
交友や恋愛において、趣味を隠さなくて良いのは本当にラクです。
「ゲームが好き」って言っても引かれない。
むしろ「なにやってるの?」「一緒にやりたいし、教えてよ!」と、興味を持ってくれる相手なら、気を使わずに自分らしくいられ、会話も自然に盛り上がります。
「ゲームって言ったらどう思われるかな…」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、変に隠すよりも、最初からオープンにしておいた方が断然楽です。
趣味を共有できなくても、否定されないだけで充分うれしい。
そういう相手であれば趣味を隠しながら過ごすよりも、ずっと穏やかで楽しい毎日になるんじゃないかと思います。
「わかってくれる人」って、ちゃんといる
「ゲームが趣味です」と隠さずに言っても、全員が理解してくれるわけではない…それはたしかに事実です。
しかし、「ゲーム好きなんだ、いいね!」と受け止めてくれる人も、実際にちゃんといます。
話が合ったり、一緒に楽しめたり…趣味の一致がきっかけで、自然と心の距離が縮まることもあります。
もちろん、全ての人と分かり合えるわけではありませんが、「わかってくれる人」は、必ずいます。
だからこそ、最初から無理して趣味を隠さず、ありのままの自分でいても良いのではないでしょうか。
「そんな人どこにいるの?」→ゲーマー向けのマッチングアプリもある
「ゲームが趣味って言いづらい…」
そう思うなら、堂々と言える場所を探せば良いんです!
最近は、オンラインゲームで友人になる人も増えていますが、恋人として出会いたいなら「ヲタ婚」のようなサービスを使うのもアリです。
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「どんな人がいるんだろう…」
「ゲーム好きの恋人がほしいな…」
と思っている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
ちなみに、交際相手を見つける前に自己退会した人は、なんと4.7%だけ。
好みの相手が見つかる確率…かなり高めですよ!
まとめ|ゲームが好き。それを否定しない人と生きたい
「ゲームが趣味って言ったら、どう思われるだろう…」
そんな不安を感じたことがある人は、きっとあなただけじゃありません。
でも、“好きなものを好きって言えること”って、すごく大事なことです。
ゲームが好き。
その気持ちを否定せず、理解してくれる人と出会えたら、もっと自然体で、もっと心地よく過ごせる毎日が待っているかもしれません。
そんな相手と出会うためにも、まずは自分の「好き」を大事にしていきたいですね。